【獣医師】愛犬の健康診断やってますか?

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【獣医師】愛犬の健康診断やってますか?

2016-09-16

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記事監修:さいとう動物病院 獣医師:齊藤高行
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家族の一員である大切なペットのため、ご家族さまが安心して診療に望めるよう、気軽に立ち寄れ、相談できる、そんな動物病院をこれからも目指しています。

あなたは愛犬の健康チェックのために定期的に病院へ行っていますか?
人間と同じで病気は早期発見・早期治療が大事です。気付いたら手遅れだったなんてことももしかしたら現実に起こる話なのです。
愛犬の病気を早期発見することの出来る定期健診で長生きをさせてあげましょう。

では、定期健診とはどんなことをするのでしょうか?

愛犬の定期検診の内容とは?

定期健診では、問診から始まり、バイタルサイン(体温・脈拍数・呼吸数・血圧)・体重の測定、触診、臨床検査(血液検査から糞便検査・尿検査)と様々な検査をし、異常が無いかを確認します。

これにより、しこりを発見したり、血液の数値に異常が見つかったり、病気の早期発見につながります。

でも、定期的に病院に連れて行くのは大変だし、私には無理と思っているそこのあなた。
定期健診で行われる検査の中には、お家で出来る簡単な検査もあります。病院での健康診断とお家でできる検査の二つを上手く工夫してみましょう。

お家でできる検査とはどのようなものか?

お家で出来る検査としてバイタルサインと体重測定、触診をお勧めします。

バイタルサインの要である体温は体温計が必要です。
犬の体温は直腸で測ります。人用の体温計でも良いのですが、先がクネクネと曲がる専用の体温計もあります。(測定部位用の使い捨てのカバーがありますので、測定時に使用すれば測定後カバーを捨てるだけで体温計の洗浄の手間が省けます。)

体温計は、直腸粘膜にしっかりとあて検温します。強く押し当てすぎると痛がるので加減はして下さい。(直腸に当てられていないと正常な体温は測れません。)

犬の正常体温は37.5℃~39℃で、幼犬はすこし高く、老犬は少し低めとなっています。(早朝は低く、夕方は高い)
環境温度が高いときや、食餌、運動で体温が上昇します。(興奮すると高くなります。)

脈拍数は、股動脈で測定します。

股動脈は後ろ足の付け根の部分にありますので、脈が触れる部分を親指を支えにして3指(人差し指、中指、薬指)の腹を血管に垂直にあてて測定します。
一般的に大型犬ほど少なく、老犬ほど少ない傾向にあります。 子犬で110~120回/分・小型犬で80~120回/分・大型犬で60~80回/分が正常値です。

呼吸数は、鼻孔の開閉や、胸の動きを外から観察したり、手で胸を触ったりすることで測定します。

必ず安静にしてから測定しましょう。
安静時の正常値は10~30回/分です。

血圧は数値を測るのは大変なので股動脈がちゃんと拍動しているかどうかで大まかに確認しましょう。

触診では、体全体を触ってみて異常が無いかを確認します。

体を触り、しこりが無いか、触られるのを嫌がる部分がないか、痛がる部分が無いか、耳の中・口の中が綺麗か・臭わないか、スキンシップもかねて触ってみて下さい。

お家では出来ないような臨床検査は定期的に病院で行ってください。 糞便検査はちょっとした診察の合間に出来る簡単な検査で寄生虫の有無が確認できます。

いかがだったでしょうか?
愛犬のちょっとした変化に気づけるのは一番身近にいる飼い主であり、つまりはあなたが愛犬の病気発見の適任者なのですから、愛犬の健康を保つためにも、今すぐ自宅で検査をしてみてはどうでしょうか?


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