甲斐犬を飼う前に知っておきたい性格や魅力、飼い方のポイント

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甲斐犬を飼う前に知っておきたい性格や魅力、飼い方のポイント

2016-09-30

kaidog

近頃テレビでの露出と共に注目されている甲斐犬は日本犬の一種で虎毛が特徴的です。

甲斐犬を飼おうと思っているけど「自分に飼えるか?」「どんな性格?しつけはできるかな?」など、甲斐犬を飼う前に甲斐犬について知っておきたい事が沢山あると思います。

ここでは甲斐犬の性格やしつけのコツ、甲斐犬を飼う前に知っておいていただきたい情報を掲載しています。飼った後でこんなはずじゃなかった!となってしまわないために、ぜひ一読いただきたいです。

甲斐犬の歴史

甲斐犬は古くから山梨県の南アルプス地方で猟犬として使役していました。
甲斐犬自体の起源ははっきりしていませんが、縄文時代の遺跡から甲斐犬の特徴を持った犬の骨が発掘され、相当古くから甲斐犬の姿形をした犬が存在していた事は間違いありません。

1934年に国の天然記念動物に指定され、今もなお様々な国内の団体が甲斐犬の保存に力を入れています。後述しますが甲斐犬が海外へ渡り広まったのは比較的近年のことで、現在序々にヨーロッパ圏で繁殖が進んでいます。

甲斐犬のサイズ

体高43~56cm
体重12~18kg
の小型犬です。

なぜサイズの規格がこのように幅広いかと言いますと、甲斐犬には異なる3つの犬種標準(スタンダード)があります。

甲斐犬保護会
日本犬保存会
ジャパンケンネルクラブ(JKC)

この3つの中でも甲斐犬保護会と他2つの団体では犬種標準のサイズについての規定が違うため、同じ犬種の甲斐犬でもサイズが異なります。

甲斐犬の価格

7万円~25万円。ペットタイプは10万円前後。

甲斐犬の飼い方、飼う場合の注意点

甲斐犬は非常に運動能力が高いので塀で囲って飼う場合には2メートル以上の高さが必要です。運動欲求を満たすためにも散歩は一日二回、30分以上は行いましょう。

甲斐犬は警戒心が強いのでドッグランのように他の犬が集まる場所は避けてください。また、同居動物とのトラブルを起こすこともありますので既に先住動物を飼っている方は新たに甲斐犬を迎え入れる前に甲斐犬の繁殖者や専門家に相談しましょう。

さらに、甲斐犬の性格は『一代一主』とも言われ、生涯を通じて一人の飼い主にだけ心を開きます。万が一飼っている甲斐犬を手放さなければならなくなった場合、新しい家庭では中々心を開かないでしょう。甲斐犬を飼う前には必ず終生飼育出来るかしっかり考えましょう。

犬のしつけに自信がある方におすすめの犬種です。

甲斐犬の性格

先述したように甲斐犬のルーツは猟犬であり、現在も各団体に僅かな差はありますが基本は猟犬としての気質を重要視し、猟犬らしさを求めて繁殖されています。

近年までこの犬種が海外へ広まることがなかったのも甲斐犬の猟犬としての鋭い性格が起因しています。しかし、最近では猟犬文化と歴史的に関わりの深いヨーロッパを中心に甲斐犬も国際化的になりつつあります。

飼い主ただ一人には従順で甘えることもありますが、他者に対しては非常に警戒心が強く気性が荒いです。

洋犬のように長い歴史の中で穏やかな性格を求めて繁殖されてきた犬種ではなく、獣にも決して怯まない猟犬としての気質を途絶えさせること無く繁殖されてきた。ということを覚えておきましょう。

甲斐犬とはどんな犬なのか理解しておくことで甲斐犬との意思疏通をはかりやすくなります。

甲斐犬のしつけ

甲斐犬は非常に頭が良く訓練性が高いです。飼い主にしっかりと心を開いていればしつけは容易です。

繊細な心を持っているので、しつけは基本的に褒めてしつけましょう。幼い頃から音や他の動物などに慣れさせる事も神経質な性格に育ててしまわないために重要です。また、動物病院も同時期から少しずつ慣れさせ、主治医との信頼関係をつくっていきましょう。そうすることで痛みを伴うような治療の際も身を任せてくれます。

子犬を迎えるならしっかりとした甲斐犬専門の繁殖者から

甲斐犬を飼う場合は甲斐犬の専門的な繁殖者から飼うことをおすすめします。

家庭犬、番犬、猟犬、どんな目的で飼いたいのかをしっかり伝えましょう。甲斐犬は親犬や兄弟犬と離れる時期も非常に重要で、後に性格に深く関わってきます。

親兄弟との早すぎるは別れは社交性が身に付かず神経質な性格になってしまいます。反対に遅すぎると新しい家族に中々慣れません。このタイミングを熟知している専門家に相談しながら迎え入れる時期を決めることをおすすめします。

また、その後も甲斐犬の飼育について疑問や問題がある場合は迎えた子犬の繁殖者に相談することが出来ます。甲斐犬は生い立ちからも分かるように非常に特殊な犬種なので困った時には専門家からアドバイスを受けることで問題解決の糸口が見つかりやすくなります。

甲斐犬のかかりやすい病気や健康

甲斐犬は日本犬なので日本の風土に適した犬種です。そのため平均寿命は12~14と長く、甲斐犬の最高寿命は28歳7ヶ月という記録があり、老齢になるまでは健康上のトラブルは少ないと思います。

しかし、老齢になると歳相応に身体も弱ってくるため心臓疾患や免疫力の低下、悪性腫瘍など早期発見するために定期的な健康診断をおすすめします。早期に発見することで治療の成果も出やすくなります。

甲斐犬についてのまとめ

甲斐犬は天然記念動物に指定されている日本犬の一種です。
体高43~56kg、体重12~18cm
価格は7~25万円、ペットタイプは10万円前後です。
甲斐犬は猟犬としての本能が強いため犬のしつけに自信がある方に向いています。
甲斐犬を飼うなら専門に繁殖しているブリーダーから飼うことがおすすめです。甲斐犬を飼育する上で困った時に相談することができます。

このように甲斐犬は性格的にしっかりとしつけが出来なければ飼うことが難しい犬種です。

ですから専門的な繁殖者から家庭犬向きの性格の甲斐犬を譲り受け、その後もプロのアドバイスを参考にしながら飼育していくことがおすすめです。そうすることで、あなたも一頭の甲斐犬の『一代一主』の主となって甲斐犬との生活をより楽しむことが出来ます。


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