犬糸状虫症(フィラリア)について

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犬糸状虫症(フィラリア)について

2016-03-03

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あなたも、毎月あるいは一年間有効なフィラリア予防薬を愛犬に与えていると思いますが、フィラリアってどのような寄生虫で、どんなに怖いのか詳しく知っていますか?
愛犬をフィラリアから守るためにも、きちんとした知識を知っておきましょう。

フィラリアとは寄生虫の大きな分類です。一口にフィラリアと言っても様々な動物に寄生する種類があり、犬を寄生先にしているフィラリアも数種類ほどいます。そのなかの一種類が犬糸状虫です。

フィラリアにかかると、どうなるの?

蚊を媒介して体内に運ばれてくる寄生虫で、成虫の形状は白い糸のような形でオスとメスの違いもあります。長さはメスの方が長く、オスは片方の端(尾端)はクルクルとコイル状になっています。

犬糸状虫の成虫は右心房・右心室・肺動脈に寄生し交尾をして幼虫を産みます。幼虫は犬の血液中を流れてその犬が蚊に刺されたときに蚊の体内に移動して他の動物に運ばれて行きます。

1・犬が蚊に刺され犬糸状虫の幼虫が体内に入る

2・成虫になり幼虫を産む

3・幼虫が血液中を流れ、蚊に刺されるのを待つ

4・蚊に刺されたときに蚊の体内に取り込まれる

1へ の繰り返しです。

犬糸状虫の幼虫は筋肉などの間で発育、成長し肺動脈に移動して成虫になります。
寄生された場合、症状も様々で食欲が無くなるなど、少し体調不良かな?程度の物もあれば、腹水が貯まるなど重症化するケースもあります。

また、まれに急性の犬糸状虫症があり急に元気が無くなるとともに可視粘膜が白くなり、呼吸困難などの症状が出る場合もあります。

フィラリアに寄生された場合の対策は?

寄生された場合は駆虫薬で駆除しますが、死滅した犬糸状虫が肺に流れるため肺動脈の寄生虫を駆除できたとしても今度は肺に異変が発生してしまう事もあります。

また、手術によって外科的に取り除く方法もありますが、寄生している場所が右心房・右心室などのため大手術になりますしリスクも高いです。

このように、犬糸状虫に寄生されてしまうととても大変です。しかし普段生活をしていてお散歩中や就寝中、蚊に全く刺されないようにするのはとても困難です。

ですから予防薬では、蚊に刺されて幼虫が体内に入ってきたとしても体内で発育・成長し心臓や肺動脈へ移動して成虫になるのを予防します。

成虫を駆除すると肺に流れて危険という話でしたが、予防薬では幼虫の時点で殺滅してしまうので肺なども詰まる事もなく安全に駆除できます。

フィラリア予防薬と言うと一般的にフィラリアに寄生される事自体を予防するように聞こえますが、これは体内に幼虫が入ってくるのを前提とした薬です。予防薬さえ与えていれば防げる事ですので、ぜひあなたも蚊に刺されないようにするより予防薬を与えてあげてください。


執筆:miki11


現在、ペットシッター、老犬介護を行っており、愛玩動物救命士 ・動物看護士 ・愛犬飼育管理士 ・ドッグヘルパー・ペットシッター士 ・老犬介護士の資格を保有。チワワを2匹とお客さんの犬と毎日楽しく仕事しています。


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