愛犬が食事中に唸るのはなぜ?
2016-03-26
美味しそうにごはんを食べる愛犬の姿はかわいいですよね。
ついつい近くで見てしまいます。
「おいしい?」なんて声をかけて、頭やからだを撫でようしたとき、「うう゛ーっ」と怖い声でうなられたことはありませんか?
愛犬のその姿にびっくりしてしますが、いったいどうして唸るのでしょうか?
犬が唸るのは何のため?
犬の祖先といわれるオオカミは群れで生活をする動物です。群れにはリーダーがいて、厳しい上下関係があります。そのなかで序列を争う習性があり、上のものは唸ることで下のものを威嚇します。その習性は犬にも引き継がれているため、犬が唸るのも威嚇をするためです。そして「噛みつくぞ!」というサインでもあります。
食事中に犬が唸る理由とは?
犬が唸って威嚇をするということは、犬にとって危険なものや不愉快な状況がせまっているときです。
食事中に唸るのは、「食べ物を奪われるかもしれない」という危機的な気持ちの表れと言えます。
あなたからすれば、「私が与えたのにどうして?」と思いますよね。しかし、動物にとって食事とは生死に関わる大切なものであり、野生動物においてはいつでも簡単に食料が確保できるわけではありません。
手に入った食料をとられないように必死で守ることは一種の本能です。たとえそれが飼い主のあなたから与えられたものでも、本能で食料を守ろうとしているのです。
食事中の唸りをやめさせるには?
威嚇をしている犬に対するしつけは、たいへん危険が伴います。愛犬が中、大型犬なら咬傷事故になりかねません。また唸りに対して怒ったり、体罰をしたりすることでさらに悪化させてしまう危険性があります。
まずは唸りに対してではなく、基本的なしつけとあなたと愛犬の主従関係について見直してみましょう。
もし主従関係がきちんと築けていないのであれば、それから始めていくことをおすすめします。あなたの声にきちんと反応できるようになると、食事中の愛犬の態度にも変化が現れるはずです。
食事以外ではどんなときに唸るの?
犬が食事以外で唸る時はこのような時があります。
・恐怖心に駆られている
・優位性を示す
・大事なものをとられる
・縄張りを侵される
・犬同士の喧嘩
・母犬が子犬を守る
・どこかに痛みがある
・遊びで興奮している
愛犬が唸ることに対して、なんとか止めさせたいと思うかもしれません。しかし、威嚇状態の犬に安易に手を出すことはたいへん危険です。まずは普段からの愛犬との関係をしっかり見直しましょう。
また、唸るに限らず、攻撃的な問題行動を認める場合はプロのドッグトレーナーなどに相談することもおすすめします。愛犬に合うしつけの方法を見つけることができるかもしれません。
執筆:amou
犬との暮らしから、ドッグトレーニングを学び、犬の魅力にもどっぷりとハマっています。初級レベルのトレーナーライセンスを取得。トイプードル、ラブラドールと暮らしています。