ビションフリーゼの飼い方や魅力、普段のお手入れとカットについて
2016-09-28
ビションフリーゼを飼ってみたい…と思ってもカットなど手間暇が多くて、自分達に飼えるかな?と心配していませんか?
ここでは、ビションフリーゼの飼い方や、魅力などの基本的な事はもちろん、普段のお手入れやトリミングで希望通りに仕上がらず悩んでいる飼い主さんのお役に立てる内容をお届けしますので。ぜひビションフリーゼを飼う際の参考にしてください。
ビションフリーゼってどんな犬?
ビションフリーゼといえば真っ白でモコモコの毛が最大の特徴ですよね。プードルほど巻きの強くないシルクの用な毛は、カットによって自由自在に姿を変えることが出来るのが魅力です。
体重3-6kg
体高24-29cm
ビションフリーゼは毛のカットに注目されがちですが、実は運動能力、訓練性が非常に高いためドッグスポーツの分野でも活躍しています。
また、臭いや抜け毛が少ない事もビションフリーゼの特徴で、カットや家庭でのお手入れを除けば、比較的飼いやすい犬種です。
ビションフリーゼの性格
コミュニケーション能力が高いことで知られるビションフリーゼは、人や他の犬とも打ち解けやすく攻撃的になったりしません。
ビションフリーゼの生い立ち
ウォータードッグと白い小型犬を掛け合わせて生まれたのがビションフリーゼと言われており、そこからヨーロッパへ渡り上流階級の貴婦人たちの愛玩犬として愛されれきました。現代の愛らしい愛玩犬の姿と高い運動能力を持ったビションフリーゼの二面性が生い立ちからうかがえます。
ビションフリーゼのカットと日常のお手入れ
オーダーしたカットが思っていた仕上がりにならなかった時は
ビションフリーゼはトリマーさんの学校などでモデルを務める事も多いカット犬種の代表格です。新米のトリマーさんの中にはビションフリーゼを飼って自分の犬で経験を積んでいく方も居るのです。犬のカットというと、一般的には人間のヘアサロンのようなイメージを持たれていると思いますが犬をカットして作り込んでいく事は人間のヘアカットに負けずとも劣らない大変な作業なのです。
例えば、同じ犬種でも個体差は必ず生じます。毛質、毛量、毛流れ。ここまでは人間と同じですね。もう一点犬のカットで重要なのが骨格です。骨の長さ、関節の角度、これらも個体差があり、犬のトリマーさんは全身の骨格を考慮して作り上げていくのです。
ビションフリーゼを例に上げると、アメリカとヨーロッパではスタンダード(犬種標準書)が違うため、それぞれのスタンダードに沿ってカットしていきます。余談ですがビションフリーゼの他にも足先の飾り毛をナチュラルな手入れに止めて残す国、全てカットしてしまう国。など同じ犬種でも国によって異なった仕上がりをする犬種は数多く存在します。
犬のカットは足先一つで全身のバランスが決まるような、とても繊細な仕事です。カットをオーダーする側は「ここはこうして、こっちはこうして。」と部分的に良いとこ取りでお願いしますが、どこか一点を希望通りに作り込めば他はそこに合わせていかなければなりません。
ドッグサロンで中々思い通りの仕上がりにならず困っている飼い主さんもいらっしゃると思いますが、そんな時は希望を伝える前に自分の犬にはどんなカットが向いているのか聞いてみましょう。こうしたい!と思うカットよりも、愛犬に似合うカットをオーダーする事を心掛ければイメージと実際の仕上がりの差が無くなるはずです。
普段のお手入れから理想の仕上がりに近付ける
次に日常のお手入れについてですが、みなさんはどんな道具を使ってお手入れなさっていますか?スリッカータイプのブラシを使っている方はコーム(櫛)に切り替えてみてください。スリッカーブラシは使い方が正しくなければ毛を傷め、必要な毛まで削ぎ落としてしまう原因となります。
ビションフリーゼのカットで特に人気があるのは頭部を真ん丸に仕上げるアフロヘアのようなカットですが、このカットには毛量が欠かせません。
自宅で誤ったスリッカーブラシの使用により毛がスカスカの状態になるとプロのトリマーさんでも綺麗なアフロスタイルに仕上げる事は難しくなります。サロンで納得できる仕上がりになるかどうかは、自宅でのお手入れも重要なポイントになります。
ビションフリーゼがかかりやすい病気
ビションフリーゼがかかりやすい病気としてあげられるのは膝蓋骨脱臼です。膝のお皿が外れてしまう病気なのですがプードルなと他の小型犬にも多い病気です。高いところからジャンプさせたり無理な負荷のかかる運動はさせないように気を付けましょう。また、被毛が多いビションフリーゼは皮膚トラブルにも要注意です。
ビションフリーゼのしつけ
ビションフリーゼはとても頭が良く物覚えが良いです。しかし、その反面、一度上下関係が逆転してしまうと大変です。
小柄で愛らしく甘え上手なビションフリーゼですが、決して甘やかし過ぎないように注意しましょう。
ビションフリーゼについてのまとめ
●ビションフリーゼはカットによって様々な姿を楽しめる
●愛犬に似合うカットの特徴を見極めてオーダーする事が大切
●日頃のお手入れから希望のカットスタイルを意識して毛量をコントロールする
●かかりやすい病気は膝蓋骨脱臼と分厚い被毛による皮膚トラブル
いかがでしたか?ビションフリーゼのカットやお手入れに重点を置いて説明してきました。やはりカットによって色々な姿を楽しむことはカット犬種の一番の醍醐味です。しかし、その分思い通りにならないと落ち込んでしまうかもしれませんが、前向きに次回のカットに向けて日常のお手入れを頑張りましょう。そして次は希望を伝えるだけでなく、トリマーさんから沢山アドバイスをもらいましょう。きっと納得できる仕上がりになるはずです。