あなたの愛犬の口の臭いを放っておくと大変なことになる?

ようこそ

あなたの愛犬の口の臭いを放っておくと大変なことになる?

2016-02-03

dogs81

あなたが愛犬と遊んでいる時、ご飯をあげている時、愛犬の口の臭いを臭く感じたことありませんか?

歯を磨くことがないからとか、犬だからとか安易な考えをしていると大変なことになるかも知れませんよ?

愛犬の口の臭いの原因は何?

臭いの原因には、口内炎、歯肉炎、口腔内腫瘍が疑われます。また、口腔内に異常が見られない場合は他の部分に異常がある場合があります。

口内炎は腎不全やウイルス性疾患が原因で起こることがあります。口内炎とは、口腔内粘膜の炎症症状で、主に猫に多く見られる症状です。 完治が難しい病気で、犬でもまれに接触性口内炎といい、歯面に存在する歯垢や歯石に接触する口腔粘膜に炎症が発生することがあります。

口内炎の原因としては、硬いものを噛んだり、交通事故や、落下事故などで口腔内が傷ついた時や、あるいは熱傷や感電、薬品などによって、口内炎になることがあります。
口内炎の治療は口腔内の消毒や、歯垢と歯石の除去、抗生物質やステロイド製剤の投与、炭酸ガスレーザーによる治療、臼歯などの抜歯を行います。

歯肉炎って?

歯肉炎は、歯周病の初期に発祥する状態で、歯肉に炎症が起こり、発赤や腫脹がみられます。 さらに症状が進行すると、歯肉から出血を起こしやすくなります。 この段階で治療を開始して原因を除去すれば、元の状態に回復しますが、歯周炎に進行すると元の状態に戻すことは出来なくなります。
予防には歯科処置を行い、歯肉炎への刺激を防ぎ、口腔内を衛生的に保つことが大切です。

口腔内腫瘍って何?

口腔内腫瘍には、歯に由来するものと、舌や唇、歯肉、口腔粘膜、歯槽骨などの歯以外に由来するものがあります。

歯肉に限局しておこる口腔内腫瘍は、歯肉腫といい良性の腫瘍です。 発生部位や症状によってある程度の診断が出来ますが、確定するには組織検査を行う必要があります。
治療には外科的切除が必要です。完全に除去できれば再発はありませんが、除去が不完全だと再発を繰り返します。 口腔内に異常がないにも関わらず口からにおいがするときには、肝不全やケトーシス(血中中に含まれるケトン体という物質が血液中に増加した状態で、重度な糖尿病などで見られます。)が疑われます。

愛犬の口が臭くなってきた時、どのな対応をすれば良いのか?

まず、匂いのする部位とその状態、においの種類をよく観察して下さい。歯茎が赤いようであれば口内炎を起こしています。また、歯石の付着の程度や腫れもの(腫瘍)の有無を確認して下さい。
重度の口内炎や腫瘍では出血することもあります。

口の中に異常がなくアンモニア臭がするときには、肝不全を起こしているのかもしれません。

他の症状を伴っているかどうかも観察して下さい。このような様子が見られたら、獣医師を受診することをお勧めします。

以上は既に愛犬の口が臭くなってからの対応です。

あなたの接しかた次第での病気を予防することができます。

口臭の予防として、口腔内の異臭には歯磨きでケアしていきます。
歯磨きは慣れが必要で、小さい時から訓練しておかないと犬が嫌がりますので、食後に歯を拭いてあげることから始めるとよいでしょう。
もし、あなたの愛犬が歯磨きをさせてくれないようであれば、動物用の歯のケア用品が市販されていますので、それらを利用するとよいでしょう。

そして、少しでも異常と感じたら獣医師を受診して下さい。

愛犬の異常に気付いて対応できるのは飼い主であるあなたしかいません。日々の愛犬の様子をよく観察し、楽観視しないように気をつけましょう。


執筆:Zoin


動物看護師・愛玩動物飼養管理士1級・ホリスティックケアの資格を保有
現在、柴犬二匹との生活を楽しみながら、ライターとして活動中


公式ページに
いいね!しよう

ドッグジャーナルの最新記事をお届けします


PAGE TOP

サイトについて




MENU
HOME