愛犬の抜け毛がすごいけど、これ大丈夫?
2016-02-16
毛の一部だけが抜ける。
全体的に大量に毛が抜ける。
耳や、皮膚があれている。
愛犬のこんな抜け毛の症状に悩まされたり、抜け毛が酷くなってしまったことはありませんか?
犬には春から秋にかけての間、抜け変わりといういわゆる「換毛期」があります。これは、季節の移り変わりに毛の厚さを変え、対応していくためです。
ですが、最近多い室内飼いの場合、一年中抜け変わりがみられることがあります。
これは、暖房や照明器具などが飼育環境に影響し、季節的な温度変化や光周期の刺激に狂いが生じているためです。
抜け変わりの時期に毛が抜けるのであれば、生理的な現象で心配はありません。
でも、「じゃあ、抜け毛が多いのも普通のことでしょうがないな。」と、思ってはいけません。
なぜなら、抜け毛の中には皮膚の病気や外部寄生虫の感染によって脱毛や皮膚に異常をきたすこともあるからです。
では、抜け毛の異常はどのような物があるのでしょうか?
たとえば左右対称に脱毛が見られる場合、ホルモン性の皮膚炎が疑われます。毛の抜け変わりの時期でもないのに、特定の時期に毛が抜ける場合は、外部寄生虫の感染か、ノミアレルギー性皮膚炎などの可能性があります。
四肢と頭部を除く部位に左右対称の脱毛がみられる「脱毛症」は、ポメラニアン・チャウチャウ・キースホンドなど北方犬種に発生がみられます。 脱毛症の場合、完全に脱毛しますが、羊毛状の毛が残ることもあります。治療により毛は生えてきますが、その後換毛の周期に伴い、再び脱毛することがあります。
愛犬のこのような症状を予防するには、どうしたらいいの?
皮膚病予防には、日頃から被毛を清潔にすることが大切です。
全身をよくブラッシングして抜け毛を除去し、毛のもつれをなくします。
毛がもつれていると、シャンプーの時に毛の根元や皮膚が洗えないので清潔にはなりません。
また、ブラッシングには様々な種類のブラシがありますので、毛質にあったブラシを選んで使用しましょう。
シャンプー時は38℃~39℃程度のお湯を使用してください。
体温とほぼ同じ温度のお湯をかけることにより、ほぼ違和感なくシャワーを行うことが出来ます。
夏場はすこしぬるめでもよいでしょう。
シャンプー後は良く洗い流し、完全に乾かしましょう。温和な犬ならドライヤーの使用も可能です。
春から夏にかけては注意が必要です。
ただし、気温が上昇する春から夏にかけては、ノミ・ダニなどの寄生虫が活発に活動を始めますので注意が必要です。
ノミ・ダニは、動物の皮膚や毛・耳などに寄生し、痒みや抜け毛を引き起こします。
ですから、この時期にはノミ・ダニの駆虫薬を使用し、ノミ・ダニ対策を行って下さい。室内で飼っている場合、気温が低い時期でも暖房により室温が保たれるため、ノミ・ダニが発生することがありますので、年間を通して注意が必要ですね。
もし、脱毛症が発生した時は、成長ホルモンやメチルテストステロンの投与を行い、減少などの異常なバランスとなったホルモンを補充することで脱毛症の改善することができますので、毛の抜け方や体の掻き方に異常があると思ったらまずは病院で診察を受けてみてください。
そうすることで、早く問題を解決できますよ。
執筆:Zoin
動物看護師・愛玩動物飼養管理士1級・ホリスティックケアの資格を保有
現在、柴犬二匹との生活を楽しみながら、ライターとして活動中