高齢犬にどんな食事を与えたほうがいいのか?
2016-02-17
市販されているフードには7歳~(シニア期)という表記で推奨されていますが、7歳になったからと言ってすぐに変える必要が無いのを知っていますか?
愛犬が、今まで通り普通にモリモリ食べ健康状態に問題(ウンチが緩くなるなど)が無ければまだそのままで大丈夫です。胃や腸の動きが悪くなると吐きそうになったり、消化機能の低下でウンチが変わってきますので、このような変化があればシニア向けの食事に切り替える事をお勧めします。
高齢犬にどんな食事を与えたほうがいいのか?
一口にシニア向けの食事と言っても数多く有りますが、今回は高齢犬に摂ってほしい栄養素から見てどんな食事を与えた方が良いのかをご紹介します。
タンパク質
肉や大豆、魚に多く含まれており筋肉量を維持するのに大切です。良質なタンパク質を摂り脂質は控えめにしましょう。タンパク質から出た老廃物を体外へ排出させる臓器が腎臓のため腎機能が低下している場合は過剰摂取に気をつけてください。
糖質
脳細胞の唯一の栄養源と言われています。吸収がよいブドウ糖があります。
食物繊維
あまり体を動かなくなると腸の動きが衰え下痢になったりしますので、野菜類やイモ類などから繊維質を摂らせてあげて下さい。
他にもビタミンやミネラル、関節に大切な軟骨形成のグルコサミンやコンドロイチンなどがあります。グルコサミンなどの栄養素を摂る事で関節痛などの予防にもなります。最近では動物用のサプリメントなどもありますので獣医さんに相談されてもいいかもしれません。
食事は愛犬の体づくりにとても大切です。すぐに効果が表れるものではありませんが、逆に体力や筋力の低下は速いです。筋肉量を低下させないためにも栄養をしっかり取って適度な運動をする毎日の積み重ねが寝たきりを防ぐ事につながります。
手作りのご飯は?
手作りの食事を考える飼い主さんもいらっしゃると思いますが、それには高齢犬に必要な栄養バランスを勉強し偏りなく与えられるようにしなければなりません。毎日は大変なことですから、愛犬へのご褒美や「今日は手作りかな?フードかな?」と食事を楽しみにできるようにたまに手作り食をあげるのもいいかもしれません。
また、完全に手作りでなくても、フードに少しトッピングをしてあげるだけでもいいですね。食べてもらう=栄養を摂ってもらう事が目的なので楽しんで食事ができるように工夫して行きましょう。
ご飯を食べてくれない高齢犬に食べてもらう工夫とは?
食事を食べてくれない高齢犬は、ちょっと工夫をするだけでも食べてくれる事があります。
お皿の位置を上げてみる
足腰の筋力の低下や首の関節の痛みなどで、頭を下げて食事をするのが苦痛なのかもしれません。結構な筋力を使いますので、台などを使って自然に食事ができる高さまでお皿を上げてあげましょう。すると飲み込みやすい姿勢になりますので頭を下げて食べるよりは楽になります。
トッピンクなどは小さく柔らかくしてあげる
内臓の機能が低下している高齢犬には消化吸収がしやすいように小さく柔らかくしてあげましょう
フード自体を柔らかくしてあげる
歯が悪くなっているようであればお湯などで少しふやかしてあげたりウエットフードに切り替えるなどしましょう。
高齢になると生活が単調になります。しっかり食事して栄養を摂ってもらい適度に運動してメリハリのある生活を目指しましょう!
執筆:miki11
現在、ペットシッター、老犬介護を行っており、愛玩動物救命士 ・動物看護士 ・愛犬飼育管理士 ・ドッグヘルパー・ペットシッター士 ・老犬介護士の資格を保有。チワワを2匹とお客さんの犬と毎日楽しく仕事しています。