愛犬の歯周病を予防するには?
2016-02-20
あなたは愛犬の歯磨きを正しく行えていますか?
年をとってから現れる歯周病。その多くは歯磨き不足による歯石の増加が原因です。
歯周病によりご飯が食べられない…。そうなると愛犬がだんだん痩せ細り、弱っていきます。
そんな愛犬の姿は見たくなんてありませんよね?
また、ご飯が食べられなくなるだけではなく、年齢とともに歯石が増え多くの病原菌の住処になり臓器にまで影響を及ぼします。
そうならない為にも、歯ブラシを使えない犬の変わりに口腔ケアを行うのが、飼い主であるあなたの重要な役割です。
そんな事言ってもうちの子は歯磨きをさせてくれないから…と、思っていませんか?
確かに動物は本来、目や口、耳に触られるのを嫌います。
そのため歯磨きを行おうと口を触っても嫌がる犬がほとんどなのです。
どのようにすれば愛犬に口腔ケアを行うことができるの?
一番大事なことは、小さい時から触れるよう習慣づけることです。
大きくなると抵抗は強くなり、無理やり触ろうとすると犬だけでなく、飼い主であるあなたまで大きな怪我を負う危険性があります。
また、嫌なことをされることにより犬はストレスを感じ、次回はさらにやりにくくなる、という悪循環を生み出してしまいます。
そうなってからでは触れるまでにはかなりの時間がかかりますので、犬がストレスなく口を触らせてくれるようステップを踏みつつ少しずつ慣れさせて行くようにしましょう。
もちろんトレーニング後のご褒美は忘れないでください。
口腔ケアに慣れさせるには幼犬のほうがもちろんスムーズにいきます。
1歳を過ぎると抵抗感が強くなりますので、一つ一つのステップに時間をかける必要がありますので根気よく次のステップを行ってください。
ステップ1:はじめは、口に触らしてもらえるようになりましょう。
口を触ると歯をむき出しにし唸る場合などは、機嫌を見て一瞬でも触れたらご褒美を上げましょう。間違っても唸ってからご褒美を上げる事がないようにして下さい。(もちろん怪我をしない事が最優先です。)
ステップ2:口に触れるようになったら、唇をめくって下さい。
唇をめくったらご褒美を与えます。この時点であなたが口に触るということに抵抗を感じなくさせておきましょう。
ステップ3:唇をめくれるようになったら歯を触る
歯を触る際は噛まれないように十分注意して少しずつ慣らしてください。
ステップ4:ガーゼ等で歯をさすってみる
ガーゼは清潔なものを使用してください。嫌がるようならすぐにやめてくださいね。
ステップ5:歯ブラシの先を少しだけ当てる
歯ブラシは人間用でも構いませんが、犬用の物も市販されていますので愛犬の好みに合わせてあげてください。
ステップ6:歯ブラシを動かす、と段階を踏んで慣れさせて行きましょう。
はじめは強く擦らないようにしてください。痛いことだと認識してしまうと、一切口に触らせてもらえなくなることもあるので注意してください。
途中でつまずいたら前の段階にもどり、出来ることをしてご褒美を与えましょう。決して出来てないことに対しご褒美は決して与えないでください。
最後のステップまで行けば歯磨き粉をつけた歯ブラシで歯磨きをして見ましょう。歯磨き粉も犬の嗜好性にあわせた味が沢山ありますので、好みに合った歯磨き粉を使用してあげて下さい。
高齢の犬などの場合には、、
どうしても高齢になってきて今から歯磨きを教えても、ストレスを与えるだけで成果がないという場合には、歯磨きジャーキーや、歯磨きガムを与えてみましょう。
病院で売っている歯磨きガムは効果が高いものが多いです。
もちろん歯磨き後のご褒美として与えることも可能です。歯石だけで言えば口腔内のバランスを保つためのサプリメントがありますので、歯石が出来にくい口腔内バランスにして、予防するのも手の一つですよ。
いかがでしたか? 愛犬の健康を守れる飼い主になるために、今日から歯磨きを始めてみてはどうでしょうか。
執筆:Zoin
動物看護師・愛玩動物飼養管理士1級・ホリスティックケアの資格を保有。現在、柴犬二匹との生活を楽しみながら、ライターとして活動中