【獣医師】愛犬の目が赤くなっていませんか?

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【獣医師】愛犬の目が赤くなっていませんか?

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記事監修:さいとう動物病院 獣医師:齊藤高行
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家族の一員である大切なペットのため、ご家族さまが安心して診療に望めるよう、気軽に立ち寄れ、相談できる、そんな動物病院をこれからも目指しています。

あなたの愛犬の目をじっと観察してみてください。目は赤くなったりしていませんか?
もしかして炎症を起こしているかもしれませんので、よく観察してみてあげてください。

人間でも炎症が起こることはよくありますので、あれ?炎症起こしているのかな?位に思ってしまうこともありますが、犬はその重度や痛みなどを伝えることができないので、飼い主のあなたがしっかりと見てあげる必要があります。

どのような原因で炎症を起こすのでしょうか?

上まぶたと下まぶたと眼球をつないでいる結膜は外界に直接触れてるため、数々の原因により炎症を起こすことがあります。
結膜が炎症をおこし充血すると、いわゆる赤目の状態(眼結膜充血)になります。

目が赤くなる病気では、結膜炎が一般的に良く知られています。
ほこり・植物の種子・各種スプレー・そのほかの物理的刺激・外傷・細菌やウイルスなどの微生物の感染・アレルギーなど様々な原因で結膜炎は起こります。

片方の目が赤い場合は、物理的刺激が原因な事が多いです。

両側の目が赤い場合は、細菌やウイルスによる感染症・アレルギーが主な原因と考えられます。

結膜炎のほかに目が赤くなる原因として、眼瞼の構造上の問題・角膜などの眼球における炎症の波及・赤血球増加症・興奮・体温の上昇などがあげられます。

愛犬の目が赤いときに、どのような対応をしたらいいのでしょうか?

一般的に目が赤い場合、涙の産生量が増加する・目やにが増える・かゆがる・眼に触られるのを嫌がる・頻繁に瞬きをする・眼瞼周囲の脱毛などのほかの症状も多くみられます。

伝染性ウイルスの感染症では、熱や呼吸器症状も伴っていることがあります。
外耳炎や皮膚感染症などの病気があると、痒みから前脚で目の周囲を掻いてしまい、目が赤くなることもあります。 そのため、耳の中や頭部の皮膚に異常がないかどうかも確認しましょう。

目に異物が入った時の対応は?

目に異物が入った場合は、きれいな水あるいは市販されている人工涙液で目をきれいに洗い流しましょう。
まぶたをひっくり返して調べると、結膜の異物を除去することが出来ることもあります。
目をこすったり、無理に異物を取ろうとすると、角膜や結膜を傷つけることになるので注意しましょう。

乾いたティッシュペーパーでふき取る場合も角膜を傷つける危険性がありますので、きれいな水や人工涙液で湿らせたもので軽く拭き取るようにしましょう。
どうしても取れない場合は獣医師への診療を受けましょう。

感染症が疑われる場合は、目の周囲を拭いたものが感染源となり、同居している他の犬に感染することがありますので、触れないように注意しましょう。

また、犬は痒みにより前脚でしきりに目を掻いたり、目を壁や床にこすりつけたりして炎症を助長させたり、感染を広げる原因になる行動をとることがあります。
その場合、エリザベスカラー(皮膚病や怪我などの治療を受けた後、傷口や皮膚を舐めたりしないように首に巻きつけるもの)を装着するなり、こすらせないようにする必要があります。

いかがだったでしょうか? 愛犬の目をちゃんと見て、異常があれば獣医師に相談しに行きましょう。


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