【獣医師】愛犬の便秘はいつまで大丈夫?6つの便秘解消・予防方法

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記事監修:さいとう動物病院 獣医師:齊藤高行
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家族の一員である大切なペットのため、ご家族さまが安心して診療に望めるよう、気軽に立ち寄れ、相談できる、そんな動物病院をこれからも目指しています。

愛犬が便をしない、様子を見て大丈夫かしらと不安になりますよね。便をしなくなっていつまで様子をみていいのか、それとも動物病院を受診した方がいいのか、困っているあなたのために便秘の解消法・予防方法などをご紹介いたします。

もともと便秘ぎみだし、そのうち治るかなと様子を見ていたら病気だった、もっと早くに対処しておけばとならないために参考にしていただければと思います。

なんで犬も便秘になるの?

便秘とは、腸内に便が留まり排出できない状態のことです。基本的にワンちゃんは1日に1・2回は排便をします。腸の状態の変化により、1日排便がない事はありますが、2日間排便がない状態が続くと「便秘」になります。
 

犬の便秘の主な症状

便を出そうとするが出ない、水分がほとんどないようなコロコロした便、細長い便、腹痛、食欲不振、嘔吐などが便秘の症状です。

便は体内に不要な排泄物です。腸内で滞ってしまうと、体の循環が崩れてしまいます。大腸では便から水分を吸収する働きがあり、腸内に長くとどまることで便から水分が吸収され、さらに便が硬くなり、排泄されづらくなります。

便がかたくなることで腹痛が現れ、お腹を触る事を嫌がるワンちゃんもいます。便秘が続くと、身体にどんどん毒素が溜まりますので、気持ち悪くなり嘔吐することもあります。

犬に便秘の症状が出る原因は?

1、ストレス

ワンちゃんはストレスで便秘になることがります。ストレスが体にかかると腸の動きが鈍くなり便秘を引き起こします。

環境の変化、飼い主さんの生活スタイルの変化など何かワンちゃんにストレスがかかっていなかったか考えてみましょう。そのストレスが除去できるようできるだけワンちゃんがリラックスできる環境づくりをしてあげましょう。

2、水分摂取不足

水分摂取量が少ないと便秘になります。運動後の水分は足りていたか、いつも新鮮な水をワンちゃんが飲みたいときに飲めるようになっていたかなど考えてみましょう。特に夏場は寒い時期よりたくさんの水分が奪われます。

いつでもどこでも新鮮な水が飲めるようにしてあげましょう。水はできる限り頻繁に変えてあげましょう。

3、排便時に痛みが生じる

排便をしたいができない場合です。これは様々な原因が考えられますが、肛門周囲の炎症による痛み、前立腺肥大、消化管内の腫瘍などによる排泄障害、骨折、会陰ヘルニア、鼠径ヘルニアなどにより排泄時に痛みが伴う病気などが考えられます。他にも椎間板ヘルニアなどによりお腹に力を入れることができない病気でも便秘になることがあります。

排泄する姿勢はするのに出ない、細長い便しか出ない、排泄時に痛がる場合は便秘でなくても動物病院を受診しましょう。何かしら異常がある場合が多く、早期発見早期治療したほうが良いといえるでしょう。

4、腸の蠕動運動の低下

老化などにより腸の蠕動運動が低下した場合です。ある程度は仕方ないものですので消化の良いものやドッグフードをふやかして与える、食物繊維を多く含んだ食材を多く与えるなどしてみましょう。

5、その他

薬剤などが原因で便秘になることがあります。「医原性便秘」とも呼ばれ、鎮痛剤、硫酸バリウム、抗ヒスタミン剤、利尿剤などの薬物が考えられます。

ほかの症状で動物病院を受診しお薬をもらい投薬していた場合は、動物病院に連絡し相談してみましょう。

自宅で犬の様子を見る時の対策方法

1、水分摂取量を増やす

水分をいつもより多くとるといっても言葉の通じないワンちゃんに水を飲ませるのはなかなか難しいですよね。いつものドッグフードを水でふやかし与えることで簡単に水分補給をとることができます。

ただし、冷たい水などでふやかしそのまま与えるとワンちゃんのお腹も冷えてしまうので、常温もしくは少し温めて与えるようにしましょう。温めることで腸の動きもよくなり、便秘解消の効果が期待できます。

2、食物繊維を増やす

便秘解消法として人間でもよく知られているのが食物繊維を多く摂取することです。食物繊維を多く含む食材としてカボチャ、サツマイモなどのイモ類、レタス、りんごなどがあげられます。与える場合は少量を食べやすい大きさに切り与えましょう。ただし、与えすぎは肥満も基になりますので注意しましょう。

もともと便秘体質のワンちゃんは食物繊維を多く含んだドッグフードを選択してもいいでしょう。動物病院では獣医さん処方のもとで販売されている食物繊維が豊富に含まれているフードなどもありますので、1度相談してもいいかもしれません。

3、運動をする

適度な運動をすることで身体も温まり代謝もよくなります。代謝が良くなると腸の動きも活発になります。適度に運動した後はしっかり水分補給をし、トイレの時間を十分に取ってあげましょう。

4、マッサージをする

お腹をマッサージしてあげましょう。ゆっくりと円を描くようになでてあげましょう。撫でることでお腹が温まり、腸が刺激されます。

マッサージを行うときは必ず手を温めてから行ってください。冷たいまま行うとワンちゃんも嫌がります。ワンちゃんがマッサージを嫌がる様であれば無理にやらないようにしましょう。

動物病院に連れていく場合は?

2日間以上便が出ていない場合はほかの症状が出ていなくても1度、動物病院を受診しましょう。いつから便が出ていないのか、他に症状が出ていないかなどを動物病院でしっかり伝えましょう。

さらに体質的に便秘のワンちゃんに関しては長期的な付き合いになりますので、治療法や対策法など気になること、わからないことなどをしっかり聞けるようにあらかじめメモに取ってから動物病院を受診しましょう。

犬の便秘についてのまとめ

ワンちゃんの便秘には様子を見ていいものと病院を受診した方がいいものがあります。便秘になってしまった場合は動物病院の治療が必要ですが、便秘にならないようにご自宅で対策をすることもできます。

動物病院の受診となると移動や診察などによるストレスがワンちゃん、飼い主さんにもかかります。

日頃より便秘にならないための対策をとるようにしましょう。便秘対策では規則正しい生活や適度な運動も大切になります。便秘知らずの健康なワンちゃんと一緒に楽しい生活が送りましょう。

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