鬼島警察犬訓練所 鬼島先生
2016-09-13
世の中の役に立つ犬を育てたい。それが警察犬でした
—まず、警察犬の訓練士を目指したきっかけを教えてください。
もとは犬が好きだということから始まりますが、好きだけじゃなく犬が何かの役に立つことを手助けしたいという思いがありました。それが警察犬です。事件や犯罪などの解決に協力できればと思い、そして世の中の役に立つ犬を育てたいということで訓練士を始めたのがきっかけです。
—鬼島さんは現在おいくつになられますか?また、訓練士になったのは何歳のときですか?
今77歳です。訓練士になったのは60歳。定年になってからです。
—それは素晴らしいですね。何か全国一になられたご経歴があるとか。
警察犬の訓練実績で、全国一になったことがあります。犬を警察犬にするための訓練試験があって、その試験に合格させる犬を年間に何頭育てたかという実績を見るもので、ある年に日本で一番多かったということで表彰されました。
—警察犬訓練所とは、どのような事業なのでしょうか?
第一には犬を育てること。しかし警察犬というのは、各県警で行われる試験に合格した犬を指導して、犯罪捜査に出動させることが目的です。だから単に世話をして育てるだけではなく、実際の警察活動に従事することができるような犬の育成をしています。
事件はいつ起きるかわからない。常に警察犬と出動体制です
—犬を警察犬にするために、どのようなことを心がけて訓練していますか。
警察犬に向く犬、あるいは向かない犬っていうのがあるので、それを見極めること。これが一番大事ですね。犬が仕事をできているかどうか、事件解決の手立てになる素質や適性があるかどうかをまず見て、訓練しています。
—事業のこれからの目標を教えてください。
年齢が年齢なだけにそう長くはできないと思うけど、まだやれるうちは優秀な警察犬を一頭でも多く育てるっていうことと、あとは後継者の育成。これが第一の目標ですね。
—今お休みはあるんですか。
休みはありません。年中無休です。
—それはまたどうしてでしょうか?
犬は休むことができないんです。だから年中無休でやってますね。それともうひとつは、いつ事件が起きて、いつ出動があるかわからない。そのためには常に待機しておかないと。人間だけならどこにでも行けるけど、犬も一緒に行くとなると、常に訓練所などにいないといけないので。
犬との良い関係作りには、主人としての力強さを伝えるしつけが必要
—愛犬のしつけで困っている人たちに伝えたいことはありますか。
犬は主従関係・上下関係が一番大事なんです。強い者には絶対従うんですよね、動物は。犬はとくに。だから家庭で飼う場合には、その主従関係をしっかり持たせるということ。人間が主であって、犬はそれに従う。飼い主さんに対して、服従心を持ってもらえるようなしつけをちゃんとしておくことで、良い関係が築けると思います。
—最後に、地域の方へメッセージをお願いします。
犬を飼う以上は、飼い主さんに一生面倒をみてもらわなければなりません。そのためには犬との関係をうまく続けていくことが一番大事ですよね。良い関係を作るには、やっぱりちゃんとしたしつけをしておく必要があると思うんです。
ただ飼っているだけでは犬も自由に振る舞って人間が大変ですし、しつけをしてやるってことは犬にとってもいいことなんですよ。というのは、強い者に従っていれば安全でしょ、犬にとっては。誰か強い主人がいてくれれば…それは人間ですよね。
飼い主さんが主人になってちゃんと面倒をみてあげるというのは、その力強さを示し守ってあげるということだと思います。そして自分がその対象だよっていうことを犬に教えていくような接し方で、しつけをしてあげてほしいですね。
犬のしつけ教室・訓練所の施設情報
犬のしつけ教室・訓練所名 | キジマ警察犬訓練所 |
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住所 | 〒880-1104宮崎県東諸県郡国富町田尻字明久2098-5 |
電話番号 | 0985-75-9770※お問い合わせの際は「ドッグジャーナル」を見てお電話しました。とお伝えください。 |
URL | http://kizima-yodaky.com/ |
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