ミニチュアピンシャーを飼う前に知っておきたい性格や魅力、飼い方のポイント
日本では小型犬種が圧倒的に人気ですが、その中でもカッコいい犬種代表のミニチュアピンシャーは他の犬種に負けず劣らずじわじわと人気を高めています。
そんなミニチュアピンシャーを飼ってみたいけど世話が出来るか?しつけがしやすいか?など気になる点が沢山あると思います。
ここではミニチュアピンシャーの性格やしつけのコツ、かかりやすい病気など、ミニチュアピンシャーを飼う前に知っておきたい情報を掲載しましたので、ぜひ一読していただきたいです。
飼ったあとに「こんなはずじゃなかった!」となってしまわないように参考にしてください。
これを読めばミニチュアピンシャーが自分に飼えるか、向いているか?などがわかりますので、楽しい愛犬との生活を過ごせますよ。
ミニチュアピンシャーの歴史
ミニチュアピンシャーは現在の姿に至るまでダックスフンド、イタリアングレーハウンド、ミニチュアシュナウザーなどを交配し、小型化していったのがミニチュアピンシャーと言われています。
ドイツでは家庭での鼠取りの能力を買われ、番犬として広く飼われていたそうです。そのことからも分かるようにミニチュアピンシャーはテリアの気質を持っており、恐れ知らずで勇敢です。
ミニチュアピンシャー大きさ、概要
体高 25~30cm
体重 4~6kg
小型犬ではありますが、筋肉質で運動神経が優れています。
艶のある短毛(スムースコート)もミニチュアピンシャーの特徴の一つです。
ミニチュアピンシャーの価格
15~25万円が一般的なミニチュアピンシャーの価格です。
ミニチュアピンシャーとドーベルマンの関連性
ミニチュアピンシャーはよく似た姿のドーベルマンを小型化した犬種と思われがちですが、実はミニチュアピンシャーの方が起源は100年ほど早いです。
ミニチュアピンシャーの起源は1700年代、交配の過程での祖先はジャーマンピンシャーだったとされています。
ドーベルマンはその100年後、1800年代が起源とされているため、ミニチュアピンシャーの方が歴史が長いのです。ドーベルマンも様々な犬種(ロットワイラー、ワイマラナ-など)を交配して作られた犬種で、ミニチュアピンシャーの祖先とされているジャーマンピンシャーの血が入っています。二者の共通点はこの祖となったいくつかの犬種のうちの一犬種が共通しています。
ミニチュアピンシャーの飼い方
ミニチュアピンシャーは非常に活発でスタミナがあります。
必要な運動量は他の小型犬種と比べると別格であり、中型犬と同程度の運動量が望ましいです。
そのため、通常の散歩だけでなくドッグランを利用して走らせたり、ボール遊びを取り入れて運動欲求を満たしてあげましょう。運動量が不足するといたずらっ子な一面が顔を覗かせることもあります。
目安としては散歩や運動から帰宅後にミニチュアピンシャーが満足して休んでいれば適切な運動量を満たしていると言えます。反対に、帰宅後もチョロチョロと動き回る場合は少々運動量が足りないでしょう。
運動量が適切であれば、室外=嬉しい!遊べる!室内=静かに過ごす場所。というようにメリハリがついてきます。それによって室内でも常にハイテンションで動き回ったり吠えたりすることも軽減されます。
また、ミニチュアピンシャーは乱暴に扱われると攻撃的になるので、お子さんのいらっしゃる家庭には向きません。
ミニチュアピンシャーを飼うには適切な運動と、クールダウンするための静かな住環境の両方を満たすことのできる方が向いています。
ミニチュアピンシャーの性格
ミニチュアピンシャーは様々な種の交配を経て現在に至りますが、その中でも性格においてはテリアの血が色濃く受け継がれています。
活発で勇敢、いたずら好きな一面もあります。その為、陽気で活動的なので、あまりじっとしているタイプではありません。
また、ミニチュアピンシャーは大変綺麗好きな性格でもあります。
ミニチュアピンシャーのしつけ
ミニチュアピンシャーは頑固で恐れ知らずなテリア気質のため、しつけは容易ではありません。
よく耳にするのが、見た目が小さいことから簡単に飼えると思って飼ったのに言うことを聞かない!という例です。
ミニチュアピンシャーは見た目は小さくても吠える声は他の小型犬とは全く違い、非常にたくましく、チワワやトイプードルなどの小型犬種としつけの方法を同じように考えてしまってはいけません。
ミニチュアピンシャーのしつけは、飼い主が上位であることを日常生活の中からしっかりと教えていきます。
移動は必ず飼い主が先に、遊びは飼い主が主導で。といったように、普段の小さなことから上下関係を意識して接することを心掛がけましょう。
そうすることで飼い主を自分よりも上位と認識し、問題行動を起こさなくなります。ミニチュアピンシャーはしつけに自信のある方に向いています。
ミニチュアピンシャーがかかりやすい病気
膝蓋骨脱臼(しがいこつだっきゅう)
ミニチュアピンシャーに多くみられるのが膝蓋骨脱臼(しがいこつだっきゅう)です。何らかの衝撃により膝のお皿がはずれ、ひどい場合には地面に足がつけなくなってしまいます。
原因は主にジャンプや高いところからの飛び降り、滑りやすい床での転倒です。
対策としては、先述したように室内ではクールダウンし、落ち着いて生活できるようにすること、高いところに上らせない、滑る床にはカーペットやコルクマットを敷いて転倒を防止することです。これにより関節がダメージを受けるリスクを軽減できます。
レッグぺルテス
もう一つ、ミニチュアピンシャーに多いのがレッグぺルテスという病です。この病は大腿骨の骨頭が壊死し、足をひきずったりするような症状があらわれます。
症状が軽い早期に発見した場合は運動を制限することで様子を見ますが、重症化した場合は手術となります。
早期に発見することで治療の負担が変わってくるため、日頃からチェックを欠かさないようにしましょう。
ミニチュアピンシャーについてのまとめ
・ミニチュアピンシャーは体高25~30cn、体重4~6kgの小型犬
・ミニチュアピンシャーは小型犬でも運動量が多いので運動の時間をしっかりと作ることができる人にに向いている
・価格は15~25万円
・恐れ知らずで頑固なテリア気質をもっているので、しつけに自信のある人に向いています
・病気発見が早期であればあるほど治療がしやすい
このようにミニチュアピンシャーは小型犬ではありますが初心者が飼うには難しい犬種です。
しかしミニチュアピンシャーは必要な運動量を確保すること、根気強くしつけをすることで飼い主へ従順な姿を見せてくれるでしょう。
それらをクリア出来ればあなたもきっとミニチュアピンシャーとの充実した生活を送ることができます。陽気で活動的なミニチュアピンシャーとの生活は素晴らしい喜びを与えてくれます。