ワイマラナーを飼う前に知っておきたい、性格や飼い方のポイント
2016-11-29
大型犬種の中でも特徴的な毛色と優雅な姿で注目されているワイマラナー。
気品のある出で立ちに誰しも憧れてしまいますよね。
自分もワイマラナーを飼ってみたい、だけどワイマラナーってどんな性格?大型犬だから飼うのは難しいの?という疑問をお持ちの方が多いのではないでしょうか?
ここでは、ワイマラナーの性格や飼い方、かかりやすい病気などの情報を、詳しく掲載しています。
ここを読めば、憧れのワイマラナーとの生活をイメージしやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
飼ってから「あれ?ワイマラナーのイメージと違う!」なんていうことにならないために、一読ください。
ワイマラナーの歴史
ドイツのワイマール地方で猟犬として使役していたのが現在のワイマラナーの祖先です。
ジャーマンポインターやビズラ、リアムハウンドなどの優れた猟犬を交配してワイマラナーのベースとなる犬が出来上がったと言われています。
そこから更にセッターやポインターを掛け合わせて固定されたワイマラナーは、猟犬の中でのサラブレッドのような犬種です。
初期には上流階級の人々だけが、趣味の狩猟に同行させていましたが、長い歴史の中で一般の人々にも愛されるようになりました。
ワイマラナーの基本情報
筋肉質な身体と気品ある姿が特徴的な大型犬種です。
また、水かきを持っていることもワイマラナーの特徴の一つです。
短毛種と長毛種が存在します。
・体高 57cm~70cm
・体重 25kg~35kg
ワイマラナーの価格
25万円~35万円
ペットタイプとショータイプでは価格の差が大きいです。
ワイマラナーの性格
ワイマラナーは非常に賢く、思慮深い犬種です。
自分で物事を判断することができ、人間の心や要求を正しく理解します。
その反面、警戒心が強い一面も持ち合わせているため、人見知りすることもあります。
子供にはとても優しいので、しつけさえしっかり出来れば子供のいる家庭にも向いています。
猟犬の本能があるため、他の生き物と同居することは難しいです。
すでに猫や小動物を飼っている方は、ワイマラナーを迎え入れる前に先住動物とうまく同居出来るのか考えましょう。
ワイマラナーの飼い方
ワイマラナーは運動欲求が非常に強い犬種です。好奇心も旺盛なので、運動欲求を満たさなければ困ったいたずらをするようになってしまいます。
そのため、運動は1時間の散歩を1日2回。時にはドッグランを利用して運動欲求を発散させましょう。
また、寒さにはとても弱いので、寒さを感じている時は
・洋服を着せる
・暖房を入れる
・ペット用の湯たんぽを寝床に置く
など工夫してあげましょう。
ワイマラナーは運動に時間を使える方に向いている犬種です。
ワイマラナーが好きな遊び
ドイツでは、今でもワイマラナーが狩猟犬として活躍しています。
キジやカモなどの鳥、ウサギなどの小型生物、さらにイノシシや鹿のような大型生物まで、幅広く役割を担った、オールマイティーな狩猟犬として愛されているのです。
野山や川など、様々なフィールドで獲物を追跡するスタミナや、獲物を見つける優れたセンスは今でもワイマラナーに受け継がれています。
そこで、ワイマラナーの特性を活かせる遊びを、日常の中に取り入れることでワイマラナーは大いに身体能力を発揮し、エネルギーを発散することが出来ます。
投げた物を持ってくる
撃ち落とされた獲物を探索し、飼い主の元に運んでいたワイマラナーは、飼い主が投げた物を拾って持ってくる遊びが大得意です。
最初はボールを短い距離で投げ、拾って持ってくると褒められるということを教えます。
慣れてきたらフライングディスクやレトリーブ用のおもちゃのように大きくて重さがある物を回収させてみましょう。
投げた物を持ってくる・応用
先述したように、ワイマラナーは野山や川、どんなフィールドでも長時間歩き回ることが出来るスタミナを兼ね備えています。
普段の散歩だけでは、運動欲求を満足させることは難しいです。
そこで、週末や休日を利用して自然豊かな場所で、投げた物を回収する遊びを思いっきりさせてあげましょう。
例えば、川での回収作業は泳ぐ楽しさと回収する楽しさの両方を味わうことができます。犬にとって泳ぐことは関節に負担をかけずに筋力を鍛えることが出来るので股関節形成不全のリハビリにも取り入れられています。
また、自然が作り出した道は、日常生活で歩く舗装された道とは違って犬の五感をかき立てます。匂いや音、踏みしめる地面の感覚などを感じながら回収する遊びをする事で、心もリフレッシュすることができます。
ワイマラナーのしつけ
ワイマラナー訓練性能の高い犬種をベースに出来上がった犬種なので、非常に賢いです。
物覚えが早く、運動能力が高いため近年はドッグスポーツの分野でも活躍しています。
しかし、そんなワイマラナーの素質を十分に引き出すためには飼い主との上下関係がしっかりとしていなければいけません。
賢いからこそ、間違ったしつけをしてしまうと大変ですので、幼い頃から甘やかさずに上下関係を教えましょう。
もし、しつけに不安がある方は犬の訓練士のサポートを受けることを、おすすめします。
そうすればワイマラナーは素晴らしい伴侶犬となります。
ワイマラナーがかかりやすい病気
胃拡張・胃捻転
ワイマラナーのように胸が深い大型犬に多い病気です。
なんらかの要因で胃袋が膨れて、最終的には胃がねじれてしまいます。
発見が遅れると命に関わる重大な病気なので、日常生活の中で異常を見逃さないようにしましょう。
この病の原因は未だにはっきりと解っていませんが
・食後、飲水後の激しい運動
・胃拡張、胃捻転を引き起こしやすい体型の遺伝
・ガスを発生させやすいドッグフードを食べた
など様々な原因が上げられます。
症状は
・吐きたそうにえずくが、吐けない
・立ち上がることと座ることを繰り返す
・お腹が膨れる
・よだれが普段よりも多くなる
という症状が表われます。
夜間に発症することもあるので、夜間診療をしている病院を探しておきましょう。
【ワイマラナーと断尾】
断尾の文化は近年変革期にあります。
以前は断尾が当たり前だった犬種でも、犬の先進国であるドイツが断尾を禁止して以来、世界的に減少傾向にあります。ワイマラナーも同様に断尾せずに成長している個体が多く見られます。
本来目的があって行われていた断尾ですが、一般家庭での飼育ではブリーダーの判断に委ねられています。
もし、断尾を希望しない場合は、譲り受けるブリーダーにその旨を伝えましょう。
ワイマラナーについてのまとめ
・優秀な猟犬を交配して固定したのがワイマラナー。
・体高 57cm~70cm
・体重 25kg~35kg
・思慮深い性格
・訓練性能が高いのでドッグスポーツにも向いています。
・運動好きなので1日1時間の散歩を2回おこないましょう
・ドッグランで運動欲求を発散させることがおすすめです
・寒さが苦手なので注意しましょう。
・胸が深いので胃拡張・胃捻転に注意しましょう。
ワイマラナーは非常に賢い犬種です。しっかりとしつけをすれば、素晴らしいパートナードッグとなります。
ワイマラナーが居ることで、あなた自身も日常では体験できない、豊かな自然や素晴らしい景色を追い求めるようになるはずです。美しいワイマラナーが、大自然の中で縦横無尽に動き回る姿は、何物にも代えがたい感動を与えてくれます。
ここでの情報をもとに、ワイマラナーとの生活を具体的にイメージして、ワイマラナーとの生活を楽しみましょう。