アイリス犬猫病院 中村匡佑先生
2016-09-02
プロフィール:2009年日本大学(獣医外科学研究室)卒業その後札幌市内の動物病院に勤務、2015年アイリス犬猫病院開業
飼い主さんとの対話で、お互いのベストな選択を探っていく
—まず、獣医を目指したきっかけや経緯を教えてください。
ちょうど僕が中学生の時に、実家で犬を飼い始めたんですね。それがきっかけで、漠然とこう「あ、獣医さんになろう」っていう風に思いました。自分で飼ってみて、動物に関わるようなものを仕事にしていくのもいいかなって思ったところからですね。
—札幌で開業されていますが、生まれも育ちも札幌なんでしょうか。
生まれたのは釧路市という遠い道東の方なんですけれども、もう物心ついた時から札幌市内にいました。
—札幌市の白石区を選んだ理由はありますか。
白石区のこの場所というのが一番他の病院になるべく迷惑がかからなそうだということで、ちょうど良かったところがありますね。
—今ご来院されている患者層は、どういった方が多いのですか。
30代後半ぐらいの女性の方が多いなというところですね。
ワンちゃんも多いのですが、わりとうちは猫が比率としてはけっこう高い方かなと思います。
—アイリス犬猫病院さんでは医療を提供する時にどのようなことを心がけているのでしょうか?
とにかくお話をするということですね。何にお悩みになっているのか、その悩みに対しての解決策であったり、さらにはその解決策が費用的にどうなのかというのもありますし。獣医学的にベストな選択が、必ずしも飼い主さんにとってもベストな選択とは限らないので、あくまでも両者の最適な選択肢を探っていく。
それが結果的に全体としてのベストな選択になるんじゃないかということを心がけていますね。
—確かに医療には高い費用もかかりますし、飼い主さんによってはお金をかけられないというケースもありますしね。
そうなんです。なので言葉は適切かどうかわからないんですけれども、それぞれの「ニーズ」に合わせた形でご提案する、あとは確定診断を極力付けるようにしていくというところも大事かなと思っています。
動物のすべてに関わる事業を、飼い主さんに提供したい
—アイリス犬猫病院では、専門としているジャンルはあるのでしょうか。
特に専門とうたえる物はないのですが、力を入れているのは予防医学ですね。ワクチンなどではなく、いかに病気に対して早期に対応ができるのか。また、病気にさせないための努力をしっかりと行っていくことをまず心がけています。あとは僕自身の得意な分野ではないんですが、好きでよく勉強しているという分野で言うならば、眼科神経科や循環器、あと血液ですね。その辺は特に力を入れて勉強していますね。
—セミナーに行ったり、教材などで勉強したりしているのでしょうか?
そうですね。所属学会は、獣医癌学会、あとは獣医循環器学会に入っているんですけれども、今は目下勉強中で一生懸命やっているところですね。
—それは飼い主さんにとっては頼もしい限りですね。
そう思っていただける方にピタッとハマればいいのかなというのはありますね。
—今、事業を始められて、何年目くらいですか。
まだ1年経ったばかりなんです。2015年の7月から始めたので。わりと新しいですね。
—今回独立して、飼い主さんにこういうものを提供していきたいという目標や展望はありますか。
最終的には獣医師というものが中心になった、動物に関するすべてのものを提供していきたいと思っています。今は病院やトリミングのサービスという部分なんですが、それを今後、例えば「獣医師がおすすめするグッズがあるよ」というものから始まって、その後残念ながら亡くなってしまった場合にもどのようなケアができるのかとか、その子に対して我々が責任をもって最初から最期まですべて見届けるというところまでを事業としてどうにか形にできないかなっていうのは、ずっと考えていますね。
あきらめないことが、ペット自らの生きる力を応援する
—休日のリフレッシュやリラックスの方法はありますか。
僕はずっとサックスを吹いていましてですね、もう15年以上やってるんです。それを今も続けているような形ですね。音楽に関わってリフレッシュして、また獣医の方をやっていくという感じです。
—いい趣味をお持ちですね。
これはもうみんなに言われます(笑)
—かっこいいですよ、サックス吹けるのは。
いえいえ。けっこうみなさんジャズとかを想像されるんですけど、僕がやってるジャンルはクラシックであまりメジャーではないものなので「あ、そうなんだぁ…」っていう、なんか点々が続くような(笑)。
—獣医療の話に戻りますが、今はペットも高齢化してきて、昔とは違う病気があったり、病気にかかりやすい犬や猫も増えてきていると思います。飼い主さんに、そういった病気の予防や治療について伝えたい事はありますか。
けっこうみなさん、年も年だしねって年齢だからとあきらめてしまったり、生活の質が落ちてしまっているにも関わらず、それをしょうがないよねと言われる方も多いんです。けれど、そこをあきらめずに治療を行うという意味合いは、ただ病気を治すということの他にも、生活の質を上げたり、本人の生きる力を応援してあげるということにもなると思います。なので、ちょっとでも体調が良くなるのであれば、あきらめずにそこをしっかりと推し進めていったらどうかなという風に思います。
—最後に、これから受診される方、地域の方にメッセージをお願いします。
当院としてはやはり病気がない段階から、健診などを利用してもらったり病院に来ていただく機会を増やしていただいて、我々とワンちゃんや猫ちゃん、もちろん飼い主さんとの信頼関係を深めていきたいと思っています。そして、獣医師だけから先行して治療するのではなく、お互いがお互いで信頼し合って治療や医療というものを成り立たせていきたいですね。
動物病院情報
動物病院名 | アイリス犬猫病院 |
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住所 | 〒003-0025北海道札幌市白石区本郷通7丁目北7-16プラザ七番館1階 |
電話番号 | 011-876-8679 ※お問い合わせの際は「ドッグジャーナル」を見てお電話しました。とお伝えください。 |
診療動物 | イヌ ネコ |
診療領域 | 一般内科、一般外科、眼科、皮膚科、歯科、腫瘍科、神経内科、運動器内科、消化器科、内分泌・血液疾患、各種健康診断、検査ほか |
URL | http://www.iris-vethosp.com/ |
診察時間・曜日
月:09:00-12:00、-
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水:09:00-12:00、16:00-19:00
木:09:00-12:00、16:00-19:00
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