愛犬が仰向けに寝るのはなぜ?
2016-03-09
あなたは仰向けで気持ちよさそうに寝ている犬をみたことはありませんか?
ほかの犬と出会ったり、人の前に行くとゴロンと仰向けになっている犬。
そのときのしっぽは後ろ足のあいだに入れて丸めていたり、パタパタと速く振っていたり、仰向けに寝るのにもいろいろな理由がありそうです。
あなたの愛犬はどのような理由で仰向けに寝ているのでしょうか?
犬にとって仰向けになるということは?
1,服従のサイン
犬に限らず、さまざまな動物にとって相手にお腹を見せる(仰向けになる)という行動は「降参しました」という気持ちの現れです。
群れの中では弱いものが強いものに行うことで服従を意味します。犬のお腹は毛も皮膚も薄く、傷を負えば命を落としかねない急所であり、それを相手に見せて服従のサインを出すわけです。
このときのしっぽは後ろ足のあいだに入れて丸め、動きは止めています。視線は相手からそらし、まさに恐怖で身動きができない状態といった感じでしょうか。
あなたに叱られてこうしているときは、「ごめんなさい」「そんなに怒らないで」とアピールをしています。
こういうときはしつこく叱らず放っておきましょう。服従のサインを出しているのに攻撃されると犬もだまってはいませんよ。
2,超リラックス状態
普段、動物は警戒しているときはお腹を見せたりしません。安全な家の中で育った犬は、警戒する相手もおらず簡単にゴロンと仰向けに。
これは超リラックスしている証拠です。もちろんあなたを信頼しているからできることです。
しっぽは脱力してだらんと伸び、口もぽかんと開いて「幸せだなぁ」と言わんばかりの格好です。
この場合は気持ちよく寝させておきましょう。突然おなかを撫でたりすると、びっくりして反射的にガブッと咬まれるかもしれません。
3,甘えている
あなたを見つけるとうれしそうにゴロンと仰向けになるときありませんか?
しっぽはパタパタと速く動き、笑っているような表情で「こっちに来てよ」と誘っているようです。
これは撫でてほしい、かまってほしいとあなたにアピールしています。時間の許すかぎり犬の気持ちに応えてあげてください。かまうのをやめると、もっともっとと催促してくることもありますが、その場合は「おしまい」など声をかけてあとは放っておきましょう。
4,背中がかゆい
背中がかゆくてたまらない、でも自分の足が届かない!そんなときは仰向けになって全身をくねくねさせ、床や畳などに背中をこすりつけます。
いつまでも続けているときは背中を掻いてあげると喜びますよ。
いかがでしたか?あなたの愛犬が仰向けに寝る理由がわかりましたか?
仰向けになることにもしっぽの動きや表情に違いがあるなど、犬は言葉を話せないかわりに全身をつかっていろんなサインを出しているんですね。
その状況をしっかり見極め、大切な愛犬の気持ちをしっかり理解してあげたいです。
執筆:amou
犬との暮らしから、ドッグトレーニングを学び、犬の魅力にもどっぷりとハマっています。初級レベルのトレーナーライセンスを取得。トイプードル、ラブラドールと暮らしています。