キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの性格や魅力、飼い方のポイント

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(以下、キャバリア)を飼ってみたいけど、その性格や飼い方のポイントなどを知らないと、飼ってから「こんなはずじゃなかったのに。」となってしまう事もありますので、そのような失敗をしないために、ぜひこちらの内容を参考にしてください。

キャバリアってどんな犬？

体重　5.4～8kgの小型犬です。

小さい身体でも運動好きで、快活。大きくて丸い目とシルクのような毛が特徴的です。愛らしい見た目からはちょっと想像がつかいかもしれませんが、元々愛玩犬としてだけではなく、鳥猟犬としても使役していたため本能的に時折「フラッシング」という地面に隠れた鳥を驚かせるような行為を行う一面もあります。

このような生い立ちから、小型犬種の中でも運動好きなキャバリアは活動的な小型犬と共に生活したいと思っている方にぴったりです。

キャバリアは抱っこや犬用のカートに乗ってお散歩するよりも、自分の足で歩いて運動する事を好みます。物事に動じない一面もありますので、ちょっとしたアクシデントが起きたからといって、直ぐさま抱っこをねだったりもしません。身体は小さいですが中身はどん！と構えたしっかり者なのです。

キャバリアの生い立ち

キャバリアはヨーロッパの上流階級の人々から愛され、ぬくもりと癒しを与えるペットとして飼われていました。当時はキャバリアをはじめ、小型のスパニエル犬は痛みを和らげ病を治すと信じられており、人気が高かったため16世紀ヨーロッパの絵画などに数多く描かれています。当時から人に喜びと癒しを与えるシンボルだったキャバリアは今でも変わらず人々に愛され続けています。

キャバリアの飼い方のポイント

お手入れのポイント

キャバリアの魅力の一つである絹のような長い飾り毛は定期的なブラッシングが必要です。また、大きく垂れた耳もこまめに汚れていないか確認してみましょう。くわえて、丸く大きな目は外傷を受けやすいので、毎日お散歩から帰宅したらチェックするように心掛けましょう。

キャバリアの性格

キャバリアは大変愛情深く、明るく社交的な性格です。ちょっとやそっとの物事には動じないため、うるさく吠える事もほとんどありません。また、物覚えも良いためしつけも容易で、キャバリアはあなたにとって何物にも代えがたい喜びを与えてくれます。良い意味で自立心のある性格とも言えるでしょう。

キャバリアのしつけのポイント

元々賢く、攻撃性が全く無い性格のキャバリアはしつけもし易いので犬を初めて飼う方にもオススメの犬種です。鳥猟犬として使役していたことからもわかるように訓練生が高いため、本来の明るい性格と人間が好きな性格を活かし、褒めてしつけに繋げる方法が向いています。

良いことをしたら沢山褒めてあげることで、何をしたら飼い主さんが喜ぶか自発的に考える犬種です。

キャバリアの健康上の注意点

キャバリアに多い病気で必ず知っておいていただきたいのが『僧帽弁閉鎖不全症』という病です。

解りやすく説明すると、身体に血液を送り込む心臓に備わっている血液の逆流を防ぐ弁が上手く機能しない病です。このことにより、疲れやすくなったり継続的に咳が出ます。
運動後には呼吸音に雑音が混ざり、非常に苦しそうな症状が表れます。この病は小型犬(マルチーズ、ポメラニアン、ヨークシャテリアなど)に多いのですが、その中でもとりわけキャバリアは発症率が高いです。

2014年、ペット保険会社アニコムの発表によるとキャバリアについて心臓病にかかりやすく、犬全体の10倍のリスクがあるとわかりました。

一歳という若さで発症する場合もあり、年齢が上がるに従って発症率も上がります。老齢期に差し掛かると、ほんどのキャバリアがこの病を発症します。８歳では80％のキャバリアが発症していると言われています。

現在は完全な治療法が無く、この症状が表れた場合はストレスをかけない、太らせない、運動を制限する。などの対処療法となります。また、ドッグフードの蛋白質の割合を高すぎないものにする、心臓のサプリメントを併用することで寿命が伸びたという情報もあります。

この病を発症した場合はシャンプーやトリミングなどの身体に負担のかかる行為は極力避けましょう。発症を防ぐことは出来ませんが定期的に心音や心電図の検査を受け、早期発見を心掛けることが重要です。

キャバリアについてのまとめ

・キャバリアは体重８kg以下の小型犬
・キャバリアは活動的で明るく、飼いやすい性格です
・古くから癒しのシンボルとして愛され、人を喜ばせることが好きです
・キャバリアは循環器官の病を発症する可能性が極めて高いので定期的な健康上のチェックを心掛けましょう
・キャバリアは賢く訓練生が高いのでしつけはしやすく初心者にも向いています

いかがでしたか？キャバリアの飼い方のポイントや、しつけ、よくある病気などを知ることで、飼う際の注意点などがわかりましたか？ぜひ可愛いキャバリアを飼っていただき、愛犬との楽しい生活を過ごしてください。