シェットランドシープドッグを飼う前に知っておきたい性格や魅力、飼い方のポイント
2016-10-01
シェットランドシープドッグといえばラフコリーの小型版!?と思われる方も多いかもしれませんが実は似て非なる犬種です。
小型で快活なシェットランドシープドッグは日本でも一定の人気があります。
ここでは、そんなシェットランドシープドッグとラフコリーの違いや、シェットランドシープドッグを飼おうと思っているけど、飼い方やしつけ、手入れの仕方がわからない。そんな人のお役に立てる情報を掲載しています。
いざシェットランドシープドッグを飼ってみたら自分がイメージしていた犬じゃなかった、なんてことにならないために、ぜひとも一読していただきたいです。
ここを読んでいただければ、きっとシェットランドシープドッグについて深く理解し、シェットランドシープドッグとの暮らしを具体的に思い描くことができますよ。
シェットランドシープドッグの歴史とラフコリーとの相違点
シェットランドシープドッグの生い立ち
シェットランドシープドッグはラフコリーと同じくスコットランドの牧羊犬の子孫にあたります。
ラフコリーがスコットランドからシェットランド島へ持ち出され、当時シェットランド島に存在した小型で機敏な長毛犬と掛け合わせたことで生まれたのが現在のシェットランドシープドッグの祖となる犬です。そこからラフコリーと掛け合わせ、シェットランドシープドッグとなりました。
シェットランドシープドッグとラフコリーの違い
二者の違いは身体の大きさだけではありません。
温厚で大人しいラフコリーと比べ、シェットランドシープドッグは牧羊犬としての本能が鋭く、性格は少々神経質さや強気な一面もあります。ラフコリーよりも活発です。
この性格や活力の面で大きな違いがあるので、穏やかなラフコリーの小さい版として位置付けてしまうと飼ったあとに「あれ?」と思ってしまうことも。シェットランドシープドッグとラフコリーは内面的にも大きく違う犬種であることを覚えておいてください。
シェットランドシープドッグの概要
小型で長毛な牧羊犬。豊かな披毛と優しい表情をしています。
牧羊犬としての本能が色濃く残っているため、動くものを追い掛けたり、ふいに噛み付いたり、吠えて飼い主に知らせることもあります。
体高 35cm~41cm
体重 6kg~7kg
価格 15~25万円
シェットランドシープドッグの飼い方
シェットランドシープドッグは活力があり、運動が好きなので散歩は1日2回30分は行いましょう。ドッグランを利用して走ることもおすすめです。学習能力が高いのでアジリティやフリスビーのような飼い方と一緒に参加する競技にも向いています。
しかし運動や遊びに熱中してしまうと興奮し、本能的な噛む、吠えるといった問題行動を起こすこともあります。そのため運動や遊びの後はハウスをさせてクールダウンさせましょう。
遊ぶときは遊ぶ、休むときは休む。このように生活にメリハリをつけることが出来ればシェットランドシープドッグとの穏やかな生活を楽しむことが出来ます。
シェットランドシープドッグの性格
シェットランドシープドッグは飼い主には忠実で愛情深く、状況判断に優れているため素早い反応を示します。しかし見知らぬ人や生き物に打ち解けることは苦手です。もともとが牧羊犬なので警戒心も持っています。
シェットランドシープドッグのしつけ
シェットランドシープドッグは思考能力が高いので無意味な命令や一貫性のない飼い主の指示にはなかなか従ってくれません。
一貫して毅然とした態度で訓練を行いましょう。飼い主がこのような態度で望めばシェットランドシープドッグも「今は訓練の時間だな。」と理解してメリハリがつきます。遊びの延長でダラダラと訓練していては、シェットランドシープドッグ自身は遊びなの?訓練なの?と、戸惑ってしまいます。
遊ぶときは飼い主も一緒に遊ぶ、訓練の時は毅然とした態度で。そうすることであなたもシェットランドシープドッグから信頼のおけるパートナーと認めてもらえるでしょう。
シェットランドシープドッグの健康とイルベメクチン
シェットランドシープドッグ、ラフコリー、ボーダーコリーのようなコリー種は薬の副作用が強く出ます。
理由は彼らの場合、脳に薬を入れないバリアのような役割をする「血液脳関門」の働きが弱いためです。
気を付けなくてはいけないのがイルベメクチンという駆虫薬です。イルベメクチンは主にフィラリア症予防の駆虫薬やアカラス、ミミセンダニ、カイセンの駆虫に用いられます。フィラリア予防として毎月飲むだけであれば量は少く、副作用があらわれることも少ないのですが、アカラスやカイセンの場合には高濃度のイルベメクチンを服用しなければなりません。
これらのことは獣医師ならば誰でも心得ている基本的な知識ですが、万が一に備えてシェットランドシープドッグを飼う方は覚えておきましょう。そうすることで家族であるシェットランドシープドッグを守ることが出来ます。イルベメクチンを服用する際に不安がある場合は獣医師に相談してみましょう。
シェットランドシープドッグについてのまとめ
・シェットランドシープドッグとラフコリーは内面的にも大きく異なります。シェットランドシープドッグは牧羊犬の本能があります
・体高 35cm~41cm、体重 6kg~7kg、価格 15~25万円
・遊びや運動に熱中すると興奮して本能的になることがあるのでクールダウンさせましょう
・しつけは一貫した態度でメリハリをつけましょう
・シェットランドシープドッグは薬の副作用が出やすい犬種です。愛犬を守るために覚えておきましょう
このようにシェットランドシープドッグは運動、訓練、クールダウンのバランスをしっかり整えることが出来れば非常に飼いやすい犬種です。
このバランスが崩れると本能的な問題行動を起こすこともあるので、シェットランドシープドッグに時間をかけて運動や訓練を行うことが出来る人に向いています。
それが出来ればきっとあなたもシェットランドシープドッグと強い絆で結ばれたパートナーとなるでしょう。