犬を飼うとアレルギーにならない?

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犬を飼うとアレルギーにならない?

2016-02-26

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犬を飼いたいけれど、「子どもが喘息やアレルギーになったらかわいそうだから・・・」と諦めていませんか?

たしかに、犬の飼育は子どもの喘息やアレルギーの原因になるため、子どもが小さいうちは飼わない方が良いと今まで言われてきました。

子どもが生まれるとき、あるいは子どもが生まれてから犬を飼おうと思ったとき、周囲の人に「犬を飼っていると子どもが喘息になるからやめなさい。」と止められたお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。

しかし最近の研究で、逆に犬などの動物に小さなうちから接触した方が喘息やアレルギーのリスクを減らせるかもしれないことがわかってきました。

犬を飼うと小児喘息の発祥割合が下がる?

スウェーデンの大学の研究では…

スウェーデンのウプサラ大学は、65万人以上を対象に、犬への早期暴露(小さなうちから犬と一緒に生活すること)と小児喘息のリスクの関連を研究しました。

その結果、0歳から1歳までの間に犬と一緒に生活した子どもはそうでない子に比べて、7歳になった時点で喘息を発症している割合が13%低かったそうです。

研究をまとめたトーブ・ファル教授は、この調査結果が「幼少時にある程度のちりやほこりに接触することは一般的なアレルギーの抑制効果を持つ」という「衛生仮説」に合致すると指摘しています。
 

フィンランドの大学病院の研究でも…

またフィンランドのクオピオ大学病院でも同様の調査が行われ、犬や猫が飼われている家庭の子どもは、せき、喘鳴(ぜんめい)、鼻炎などの感染性呼吸器疾患にかかる確率が約30%低く、また耳の感染症にかかる確率も約半分だったそうです。

研究チームは、毎日ある程度の時間を屋外で過ごす犬が周りにいることで1歳未満の子どもの免疫力が高まる可能性があり、「動物との接触が免疫系の発達を助けることで、より整った免疫反応をもたらし、感染期間を短縮させるのではないか」と推論しています。

 たしかに、小さなころから動物を飼っていた家で育った友人には、喘息や鼻炎・アレルギーに悩んでいる人がいない気がします。動物と触れる機会の多い田舎にはアレルギーの子が少ないと聞きますし、小さなうちに動物と触れ合うことは子どもの免疫力を高め、喘息やアレルギーの発症を抑えてくれるのかもしれません。

ちなみに、ウプサラ大学の研究では家畜への早期暴露と喘息の関連性についても調査をしており、小さなうちから家畜と暮らすことは、犬と暮らすよりもはるかに喘息のリスクを低下させる効果があったそうです。犬だけでなく猫や他の動物と小さなうちから一緒に生活すると、より喘息になりにくい体に育つのかもしれません。

いかがでしたか?

小さなうちから犬と暮らすことで子どもが将来喘息やアレルギーに悩む可能性を減らせるとしたら、親としては喜ばしいことですよね。

もちろんまだ研究の段階ですし、すでに喘息や犬アレルギーがある子どもがいる家庭で犬を飼うのは当然ながら避けるべきです。

しかし、もしあなたが、犬が喘息などの原因になるのではないかと不安で犬を飼うことを諦めていたのなら、あまり心配する必要はないのかもしれません。ぜひ犬を飼って、より楽しく健康的な毎日を楽しんでくださいね。


執筆:flower


ペットに関するトラブル予防法務やペットのための信託などを専門に活動。保護施設から譲ってもらった5才になる雑種犬を飼っています。


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