ウィペットを飼う前に知っておきたい、飼い方や性格

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ウィペットを飼う前に知っておきたい、飼い方や性格

2016-11-30

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近頃人気を集めているウィペット。躍動感のある走り姿はドッグランでは一際目を引く存在です。
飼いやすい大きさと穏やかな性格も近年のウィペット人気に火を付けた要因です。

そんなウィペットの、流れるような美しい姿に憧れるかたも多いのではないでしょうか?

自分もウィペットを飼ってみたいけどウィペットってどんな犬なのか?飼いやすいのか?
と気になっている方のために、ここではウィペットの飼い方や性格、しつけのコツなど詳しく掲載しています。

飼ってみた後に「こんなはずじゃなかった。」「イメージしていた犬と違った。」という事にならないために、ぜひこちらの情報を役立てていただきたいです。

ここを読めば、きっとウィペットとの生活を具体的にイメージできますよ。

ウィペットの歴史

18世紀、作物を荒らすウサギを捕らえるために小型の優秀な猟犬が求められました。
そこでグレイハウンドと小型の犬を掛け合わせて出来上がったのがウィペットと言われています。

しかし、残念なことに小型化し過ぎた結果、猟には適さないとされ、その後ウィペットは猟犬として人に使役することはなくなりました。

その後、残ったウィペットの加速力や俊敏性に目をつけた人々が、ウィペットをドッグレースという舞台に上げ、人気が高まり、結果としてウィペットは愛玩犬としても愛されるようになったのです。

現在では運動能力の高さを活かして、アジリティやフライング競技で活躍するようになりました。

ウィペットとドッグレース

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ウィペットといえば、もとは狩猟犬として繁殖されましたが、ドッグレースの功労者としての一面を知っていただきたいです。

ドッグレースの始まりと発展

工業地帯の労働者階級、つまりお金がない階級の人々が、低予算で楽しむために始めたのがウィペットを用いたドッグレースでした。
なぜなら当時ウィペットは低価格で取引され、労働者階級の人々でも飼うことが出来る唯一の犬だったのです。

レースは徐々に人気を集め、様々なルールが出来ました。
コースの距離は183メートルと定められ、ドッグレース専用の直線トラックが作られました。

また、犬の体重などを考慮したハンディキャップ制などが導入されました。
ルールは簡単で、ウィペットの飼い主がそれぞれゴールラインに立ち、布を振って呼び寄せ、一番にゴールしたものが勝者となります。
そのためウィペットは「フラッグドッグ」と呼ばれるようになりました。

その後世界的にウィペットのレースが人気となり、アメリカでは円形のトラックが作られます。円形のトラックは観戦しやすく、より一層ウィペットのレースに熱狂的なファンを生みました。

エドワード王太子とウィペットレース

最初は労働者階級の娯楽として始まったウィペットのレース競技ですが、人気が広まるとともに権威のある競技として認知され、ついには一人の王太子を魅了しました。

1942年、エドワード王太子は、友人の自宅にある即席トラックで走るウィペットを一目見て心を奪われました。

その結果、低価格で取引され「貧乏人のグレーハウンド」と言われていたウィペットの地位は向上し、現在ではウィペットの美しい流線型の姿がドッグショーでも喝采を浴びるようになったのです。

今でも海外では多くのウィペットレースが開催され、熱烈なファンを虜にしています。

ウィペットの基本情報

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流れるような(流線型)のボディラインが特徴的で、筋肉質な身体付きをしており、短毛です。

・体高 44cm~51cm
・体重 9kg~14kg

見た目が似ているイタリアングレーハウンドと比較されることが多いのですが、ウィペットは中型犬、イタリアングレーハウンドは小型犬に分類されます。

ウィペットの価格

15万円~25万円
血統や容姿、毛色によって価格に差があります。

ウィペットの性格

ウィペットは繊細な心の持ち主です。警戒心も強いため、環境の変化に驚くことがあります。

そのため、住居を一定の場所に構えている方に向いている犬種です。反対に、仕事の都合などで引っ越しを繰り返す方にはおすすめ出来ません。

基本的には穏やかで大人しい性格の持ち主で、子供にも優しく接することができます。
しかし、本来は狩りの目的で作出された犬種なので顎の力がとても強いです。
人に牙を向けるような神経質なウィペットは望ましくありません。

ウィペットの飼い方

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とにかく走ることが大好きで、走ることで欲求を発散するウィペットは、定期的に好きなだけ走り回る機会を与えましょう。
そのため、ドッグランを利用することをすすめします。

日常的な散歩も1回30分を1日2回行いましょう。
寒さには大変弱いので室内飼育が望ましいです。
洋服を着せたり、暖房を入れて、寒さを感じさせないようにしましょう。

また、食が細く選り好みする傾向が強いので、ワガママを受け入れてしまわないように注意しましょう。

普段の被毛の手入れは、短毛なので手がかかりません。蒸しタオルで拭いた後に獣毛ブラシで整えれば美しい毛並みを維持できます。
定期的に運動させることが出来れば手のかからないかいやすい犬種です。

ウィペットのしつけ

繊細な心の持ち主であるウィペットは、しつけの際に感情的に叱ってしまうと心を閉ざしてしまいます。

極力、褒めることで良い悪いを教えるようにしましょう。叱る時は一言強い口調で叱って終わりにします。長々と感情的に叱ってはいけません。
運動能力が高いので、上下関係をしっかりと築くことが出来ればアジリティやフライングの競技に参加してウィペットとの絆を深めてみましょう。

しつけも手のかからない犬種なので、初めて犬を飼う方にもウィペットはおすすめの犬種です。

ウィペットと健康

ウィペットの平均寿命は13年前後で、比較的長生きする犬種です。
しかし、血統によっては10年ほどで寿命を迎える場合があるため、健全性を考えて繁殖しているブリーダーから譲り受けることをおすすめします。

繊細な性格ゆえに、お腹を壊しやすいです。健康維持のためにも精神的ストレスを感じさせないようにしましょう。
また、寒さもお腹を壊してしまう原因の一つです。寒さ対策はしっかりと行いましょう。

ウィペットについてのまとめ

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・ウィペットはドッグレースで活躍するほど脚が速く、走ることが大好きです。
・体高 44cm~51cm
・体重 9kg~14kg
・価格は15万円~25万円
・繊細な心の持ち主なので、しつけは叱るよりも褒めることを優先しましょう。
・運動欲求を満たすためにドッグランを利用してみましょう。
・寒さにとても弱いので、温度管理に注意しましょう。
・平均寿命は13年前後

ウィペットは性格が穏やかで大人しい犬種です。

そのため、運動欲求を満たすことが出来るなら、初めて犬を飼う方でもウィペットは手がからず楽しいウィペットとの生活を送ることが出来ます。子供にも優しく接するので子供がいる家庭にも向いています。


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