【訓練士】子犬のトイレトレーニングで失敗しない3つのポイント

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【訓練士】子犬のトイレトレーニングで失敗しない3つのポイント

2016-10-21

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記事監修:ドッグスクール山口・トレーナー:山口哲也さん
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経歴:ドッグスクールピッピにて修行⇒6年半の修行ののち独立。つくば市にて開業。2014年、FCI-IPO世界大会日本代表出場、災害救助犬や警察犬の使役犬を多数育成中

犬を飼い始めたらなるべく早く始めたいのがトイレトレーニングです。犬が間違った排泄場所を覚えてしまう前に、教えたいものですね。しかしながら、トイレトレーニングは難しいという声も多く、しつけに失敗してしまう人が多いのも事実です。トイレトレーニングを繰り返さないためにも、失敗しないしつけのポイントを伝授します。

1.トイレトレーニングの準備をきっちり行おう

子犬のトイレトレーニング開始のタイミング

トイレトレーニングは、子犬が家に慣れた頃に始めましょう。初めての場所に連れて来られて、犬も最初は不安でいっぱいです。飼い主さんが触っても嫌がらなくなってきた時が始める頃合いです。それぞれの犬の性格にもよりますが、だいたいお迎えして3~7日目ぐらいです。

トイレトレーニングで用意するもの

絶対に必要なものは、トイレとトイレシートです。

トイレは、プラスチック製などの繰り返し洗えるタイプが衛生的です。子犬のうちは慣れないので、自分の排泄物を踏んづけてしまうことがあります。トイレシートの上に網のあるタイプなら、子犬のオシッコ汚れを防ぐことができます。

また犬はトイレ前にクルクルと回る習性があるので、シートがズレないようにしっかり挟めるタイプのトイレを選ぶと良いでしょう。

トイレシートは、それぞれの家庭に合ったものを選びます。留守が長くなるときは、何回分かのオシッコを吸水できるものが便利です。匂いを防ぐ備長炭や銀入りのものが作られているので、いろいろ試してみて好みのものを見つけて下さい。

トイレのセッティング

初めはトイレ内にうまく排泄できないこともあります。床への飛び散りを防ぐため、防水マットや新聞紙を広めに敷いた上にトイレをおきましょう。オス犬の場合は、足を上げてオシッコをする場合があるので、念のため壁面にトイレシートを貼っておくと安心です。

2.子犬の習性に合わせたやり方がベスト

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まずは子犬の習性を知ろう

犬は清潔が好きなので、自分の休める場所(=ベッド)の隣にトイレがあることを嫌がります。犬用のゲージとトイレを別々で設置することが、犬の性質には合っています。

しつけ本などでは、同一ゲージ内にトイレとベッドを置くやり方を推奨していることもあります。このやり方ではうまく行かない犬は、トイレの場所が分からないのではなくその場所をトイレとすることが嫌なのです。

仔犬のトイレトレーニングのやり方

①まずは、犬にとって休める部屋を作ります。

できればクレートのような、周りが囲まれている薄暗い部屋の方が犬は落ち着きます。広さは、犬が丸まれるぐらいあれば大丈夫です。その中でしばらく休ませて、飼い主さんのタイミングに合わせてトイレに連れていきます。昼ご飯の前やおやつタイムなど、初めは3時間おきぐらいに出しましょう。

②トイレに連れていったら、犬が排泄をするまで飼い主さんはじっと見ましょう。

犬がソワソワしてトイレの匂いを嗅ぎだしたら、排泄をする合図です。「そうだね、シーシーだね」と優しく声掛けしながらうまく誘導しましょう。言葉を覚えれば、犬は飼い主さんの掛け声でオシッコができるようになります。

③ちゃんとトイレで排泄ができたら…

すぐにご褒美をあげてたくさん褒めましょう。その後に遊んであげるのも効果的です。

④トイレに連れて行っても何の反応もない場合

まだ排泄の準備ができていない時なのでもう一度クレートに戻します。また数時間後に同じようにトイレに連れて行くようにします。

トイレトレーニングで大事なポイント

・犬が慣れるまでは、トイレまで抱っこして連れていって下さい。

徐々に慣れてきたら、「シーシー行こう」と声を掛け、おやつを用いつつトイレへ誘導しましょう。

・犬が「嬉しい」と思う出来事が起こる前に排泄をさせることです。

ご飯の前、散歩の前、遊ぶ前などです。トイレで排泄ができた=嬉しいことがある と覚えさせることで、トイレトレーニングをより早く習得できます。トイレを覚えたら、犬は自分のタイミングでするようになります。初めのうちはご褒美に絡ませて覚えさせましょう。

3.トレーニングでやりがちな失敗

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犬を叱らないで、さっさと片付けよう

トイレではないところで排泄をしても、決して叱ってはいけません。犬を無視してさっさと片付けてしまいましょう。

もともと犬は、いろいろな場所で排泄をする生き物です。習性なのだから叱っても仕方がないのです。それよりも、犬は飼い主さんに無視されるのが嫌いです。無視することは叱ることよりも効果的です。けれども少し時間を置いたら、また普通に声を掛けてあげて下さい。

褒めるタイミングを間違えないようにしよう

トイレトレーニングで褒めるのは、トイレで排泄ができた瞬間だけです。たとえば朝起きてトイレでオシッコができていたことを発見しても、それは褒めるタイミングではないのでご褒美などあげないようにしましょう。

正しい行為だったとしても、その瞬間に褒めないと犬には伝わりません。その代り、ちゃんとトイレができた瞬間に立ち会えたなら、大げさなぐらい褒めてあげて下さいね。

子犬のトイレトレーニングで失敗しないポイントのまとめ

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・犬用のトイレと場所を確保する
・ベッドとトイレは分ける
・トイレで排泄ができたらご褒美を与える
・失敗しても叱らない

犬は自分の安らげる場所が汚れることを嫌います。ベッドとトイレが同じゲージにあったら、その場所で排泄するのが嫌で、他の場所でしてしまうということがあります。失敗を減らすためには、トイレ専用の空間を作りましょう。

そして、初めのうちはトイレできちんと排泄ができたらご褒美を与えましょう。トイレで排泄ができた=嬉しいことがある と関連付けることが大切です。

またトイレ以外で排泄してしまうこともあるでしょう。たとえ失敗しても犬を叱ってはいけません。叱られた犬は、排泄自体が悪いのだと認識してしまい、排泄を我慢するようになってしまいます。そういう時は、犬を無視してさっさと片付けてしまいましょう。

もしも、この方法でうまく行かなくても諦めないで下さい。それぞれの犬ごとに、合うトレーニング方法は異なります。ただしやり方をコロコロ変えるのではなく、一つのやり方をひとまず2~3か月は続けてみないと効果が分かりません。犬が新しいことを覚えるときには、長い目で見守って根気よくトレーニングをやっていきましょう。


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